Just the Two of Us 進行

おはようございます。ナカジマ鰹です。

早速ですが、今回ご紹介するのは「Just the Two of Us 進行」と呼ばれるコード進行です。
その名の通り、Just the Two of Usという曲に使われていたコード進行になります。

また、名称が長いので青葉音楽制作ではJTUs(ジェータス)進行と呼んでいます(発音は適当)。

それでは、実際にコード進行を聴きながら、その動きを見ていきましょう。

 

 | ⅣM | Ⅲ7 | Ⅵm | Ⅰ7 |
  (Key=Cのとき、F | E7 | Am | C7)

 

※コードの表記方法についてはこちらの記事をご参考ください。初心者の方を意識した表記にしております。


以前からそこそこ使われている進行ではありますが、ここ最近は特に多用されているように思います。
(それでも王道進行の使用率には敵いませんが)

例えば最近の曲ですと、
Pretender(Official髭男dism) → BメロでJTUs進行
Breakthrough(TWICE) → ずっとJTUs進行
thank u, next(アリアナ・グランデ) → ずっとJTUs進行
愛を伝えたいだとか(あいみょん) → AメロやサビでJTUs進行

少し過去の曲も見ていくと、
TOGENKYO(フレデリック) → サビでJTUs進行
長く短い祭り(椎名林檎) → サビでJTUs進行
おつかれサマー!(でんぱ組) → BメロでJTUs進行

マニアックに攻めると、
POOL(槇原敬之) サビ
グレーマンのせいにする(クリープハイプ) イントロやAメロ
まほろば○△(ポルノグラフィティ) サビ

 

いずれもどこか哀愁漂いながら前向きに進んでいく曲なので、このコード進行にはそのような効果があるのかもしれません。

・・・実はこれは、コードの動きにも表れています。

まず、1コード目のⅣMはノーマルなコードです。
機能としてはSD(サブドミナント)ですから、どちかというと次のコードへ橋渡しをするような働きをします。

2コード目のⅢ7ですが、これは借用和音(※)でスケール外の音が含まれるため、非常に力強いコードです。
起承転結でいうと転。機能はD(ドミナント)。
「哀愁」はこのコードが醸し出していると考えてよいでしょう。
※ダイアトニックコード上、三度のコードはマイナーコードだが、ここではメジャーコードになっている。ただし解釈によってはマイナースケールとも捉えられる。

3コード目のⅥmですが、機能はT(トニック)になり、2コード目からドミナントモーション(D→T)となっております。
コード自体はノーマルです。

4コード目のⅠ7ですが、これがいい味を出しています。機能は恐らくT(トニック)。
3コード目から見ると代理コード→本コードで禁則進行になっていますが、D→T→Tと不安定から安定へ、「前向きに進んでいく」情景を生み出しています。
さらに、Ⅰという非常に安定したコードにセブンスをつけることで、少しおどけた表情を出しながら、まだ続きがあるのでは?、という期待感も感じさせます。


・・・というように、わずか数秒のコードの動きから、ここまでの表情が読み取れるのです。
今回はコード進行自体の、少し抽象的な解説になってしまいましたが、コード進行の面白さを少しでも分かっていただければ幸いです。


コードは組み合わせによって、安心・焦らし・衝撃・快感、など、まるで友人や恋人と接しているような気分にさせられることがあります。

作曲をする上でコードを理論的に学ぶのはもちろん重要なのですが、皆様もコードと仲良くなることを意識してみてはいかがでしょうか?
嫌な勉強が少しは楽しくなるかもしれません・・・。 (※決して変態ではございません)

何かご不明点ございましたら、お気軽にお問合せください!

最後までありがとうございました。